志望動機を書くコツを調べる際、職業ごとの特徴も把握する必要があります。特に専門職の場合、現場の特色を的確に捉えた言葉を使うのが重要です。ここでは、数ある職業の中から、人の命に関わる医療従事者に焦点を当てていきましょう。責任重大な医療従事者の場合、「給与が良いから」「家から近いから」といった単純な理由では、人として不安を持たれてしまいます。「人の命を救いたい」「医療で貢献したい」という熱意・適正を伝えることが非常に重要になります。
志望動機を考えるうえでまず欠かせないのが、なぜこの病院・施設を選んだのかという点です。そこをアピールするには、応募先の病院や施設について徹底的に調べあげ、その機関の特色を深く理解する必要があります。「地域の中核病院として救急医療に力を入れている点に魅力を感じた」「患者さんのQOL(生活の質)を重視したリハビリテーションに取り組む理念に共感した」など、他の病院にはない独自の取り組みや理念に注目しましょう。その特色に対し、自身の経験と価値観がどうマッチするかを結びつけることで、志望動機に説得力が生まれます。
次に、なぜこの診療科や部署で働きたいのかという理由も明確にしましょう。看護師の場合は、内科、外科、小児科、救急など、さまざまな診療科を選ぶ形になります。それぞれの診療科で求められるスキルや看護のあり方は大きく異なります。「急性期看護で迅速な看護スキルを磨きたい」「慢性期の患者さんとじっくり関わり、生活指導にも携わりたい」といったように、その診療科でなければならない理由を語れるように準備しておくのがベストです。とにかく大切なのが、自分のキャリアプランと応募先の診療科の方向性が一致していることを示すことです。現在、転職を考えている看護師さんは、ぜひ志望動機の詳細アドバイスを確認されてみてください。